谷川流ファンが分析する「涼宮ハルヒ」とそれ以外の作品たち

谷川流という作家を知っていますか? 『涼宮ハルヒの憂鬱』で一躍有名になったライトノベル作家です。この作品はライトノベルの中でも特にメディアミックスされて多くの人を虜にしました。では「ハルヒ」以外の作品は? というと……? 谷川流ファンの私がその魅力を分析・考察したいと思います。

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『学校を出よう!』は2巻から読め!

      2015/10/22

『学校を出よう!』シリーズの中で最も人気があるのはおそらく2巻(I-My-Me)。

次に3巻(The Laughing Bootleg)だろう。

 

『学校を出よう!-escape from the school-』2巻

『学校を出よう!』3巻

 

『学校を出よう!』1巻は小難しさが目立って不人気なのに対し、圧倒的に物語が面白い。

超能力者がいる学校ではなく、全くの一般人が変事に巻き込まれる物語であり、

1巻を読んでいなくても2巻が読めるところが特徴的。

それでも2巻を読んでいた方が面白い一面もあり……。

 

さっそく『学校を出よう!2  I-My-Me』のあらすじを。

 

『学校を出よう!-escape from the school-』

 

主人公は気が付くと雨の降る住宅街で佇んでいた。

手には血の付いた包丁、腕には返り血。

記憶を探ってみるが何も思い出せない。

思い出せるのは6月18日金曜日の放課後だった。

 

『学校を出よう!-escape from the school-』2巻

 

混乱する中、誰にも見られないように急いで帰宅する。

自分の部屋に入ると、そこにはもう一人の自分がいた。

そいつが言う、お前は今日の俺なんだろ、と。

さらに、俺は3日前6月18日金曜日の俺だ、とも。

 

『学校を出よう!-escape from the school-』2巻

 

主人公はデジタル腕時計で日付を確認して愕然とする。

表示されていたのは6月24日木曜日。

3日前の俺と3日後の俺が『今日』、6月21日に遭遇した。

 

『学校を出よう!』3巻

 

3日後の俺は血まみれの包丁を手に、6日間の記憶がない。

今日の俺は家に帰らず、不可解な行動をとる。

はたして『俺』は3日後に何をしてしまうのか。

 

『学校を出よう!』3巻

 

いわゆるタイムパラドックスである。

3日後の主人公が記憶喪失なのは、未来の人間が過去に行って歴史を狂わせてしまわないために、

その未来までの記憶を無くしてしまう、という説に依る。

 

『学校を出よう!』3巻

 

ついでに言うと結末は、予定調和、である。

これは、未来から来た人が過去を変えてしまうのではなく、

未来から来た人が行動することもその歴史の中の決定事項、という話。

 

『学校を出よう!』3巻

 

逆に、未来から人が来なかったら違った歴史になってしまう。

さらには、卵が先かニワトリが先か、の矛盾も起こる。

 

主人公は未来、過去、現在の3人登場する。

 

『学校を出よう!』3巻

 

本編では英語のアフター(後)ビフォー(前)ナウ(今)からそれぞれABNと割り振られる。

AのためにNが必要で、NのためにBが必要で、BのためにAが必要。

始まりはどにあるのだろうか、と。

 

『学校を出よう!-escape from the school-』2巻

 

涼宮ハルヒシリーズでタイムパラドックスといえば、朝比奈みくる。

 

朝比奈みくる

 

彼女は未来からの指令でよくわからない行動をとらされたことがある。

それは予定調和のためだ。

 

未来の世界で重要人物である少年がいるのだが、

彼の身に起きた『偶然』の出来事を『必然』にするための行動、というオチ。

偶然の出来事でも、それが起こらなければ未来は違ってしまう。

だから必ず起きるように未来人が細工を施しに行く。

 

また、朝比奈みくるとは別の未来から来たという人も現れた。

彼は彼で自分の未来につながるように行動する。

別々の未来から来た人たちが、自分の未来につながるように過去に干渉する。

未来ネタというよりもパラレルワールド(並行世界)ネタに近い。

こうして深く考えてみると、涼宮ハルヒシリーズも小難しいネタを扱っている。

 

というわけで『学校を出よう!』は2巻から読むのがオススメです。

構成のネタバレはしましたが、実際の内容についてのネタバレしておりません。

特に意図的に伏せた点もありますので、そこは実際に『学校を出よう!』を読んで楽しんでください。

 

『学校を出よう!』2巻

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