谷川流ファンが分析する「涼宮ハルヒ」とそれ以外の作品たち

谷川流という作家を知っていますか? 『涼宮ハルヒの憂鬱』で一躍有名になったライトノベル作家です。この作品はライトノベルの中でも特にメディアミックスされて多くの人を虜にしました。では「ハルヒ」以外の作品は? というと……? 谷川流ファンの私がその魅力を分析・考察したいと思います。

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谷川流(『涼宮ハルヒの憂鬱』作者)の本当のデビュー作とは?

      2015/10/22

2003年、谷川流は『涼宮ハルヒの憂鬱』で角川スニーカー大賞を受賞。

6月に本が出版され、同時に雑誌「ザ・スニーカー」で涼宮ハルヒの連載小説も始まる。

 

『涼宮ハルヒの憂鬱』扉

 

だが、それ以前から彼は別の出版社の雑誌で連載小説を書いていたのだ。

つまりその作品こそが、谷川流の本当のデビュー作、ということになる。

 

雑誌名は「電撃萌王」。

作品名は『電撃!! イージス5』。

メディアワークスが出版する季刊誌であるこの雑誌は名前の通り「萌え」を重視している。

そんな雑誌に連載した本作も当然それらしい内容だ。

 

谷川流のデビュー作『電撃!! イージス5』は全10話。

『電撃!! イージス5』と『電撃!! イージス5 Act.II』の全2巻が電撃文庫から刊行された。

 

『電撃!イージス5』

『電撃!! イージス5 Act.II 』

 

全10話と短い作品であるが、季刊誌は3か月に一冊なので2年半かけて完結した作品だ。

これが涼宮ハルヒ以前に「電撃萌王」で連載されたが、なにぶんスローペースなもので、

1巻分掲載される前に作者は角川スニーカー大賞を受賞し、そちらが先に出版されたというややこしい経緯をもつ。

 

この作品は谷川流の唯一の完結した作品である(ただし単発作品を除く)。

 

以下、『電撃!! イージス5』のあらすじ。

 

大学生になった主人公は大学の近くで暮らす祖父の家に住むことになる。

その祖父は怪しげな研究者として親族からも危険視されており、そのお目付け役も兼ねている。

果たして家に祖父はいなかった。

その代わりに5人の美少女たちがいた。

 

『電撃!! イージス5』

 

祖父が作ったというロボットが言うには、祖父はとある実験でうっかり次元に亀裂をいれてしまい、

別次元から変な生き物がやってくるようになり、この美少女たちはそれらと戦う正義の美少女戦士である。

 

『電撃!! イージス5』登場人物

 

そして肝心の祖父は、先日これまたとある実験で別次元に飛ばされて行方不明になってしまった。

というわけで、主人公は変な生き物と戦う美少女たちと共に生活することとなる。

 

『電撃!! イージス5』口絵

 

『電撃!! イージス5』は、谷川流の作品の中で最も読みやすい作品ではないだろうか。

 

『涼宮ハルヒ』もそうだが、わりと読み込まなければ理解しづらい小難しい話が彼の作品には多い。

というか、それが彼の売りなのだろうが。

この作品にはそういった小難しさがないため、非常に読みやすい。

 

『電撃!! イージス5 Act.II』

 

これを見て興味をもっていただけたのなら、谷川流のデビュー作『電撃!イージス5』、ぜひ読んでみてください。

ただし、萌えはあるがラブコメはないので、主人公と女の子のアレやコレやはないのをご了承ください。

 

ちなみに『電撃!! イージス5 Act.II』の巻末には、

雑誌「電撃萌王」連載時に掲載されていたという『裏いーじす・まんが』が収録されている。

 

『裏いーじす・まんが』

 

「ちょっとコマ割り小さくてごめんなさい……!」の言葉通り、本当に見にくいのであるが、

雑誌「電撃萌王」連載時の雰囲気を楽しむことができる。

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